炎の洗礼(9)後始末
事故から1ヶ月たった。
警察・消防の現場検証も終わって、げんばの後かたづけもして良くなった。
焼け落ちた容器を取り除き、がれきとなったコンクリートや屋根のスレートを排除して再建工事の準備を始めなければならない。
ここで問題になったのは、スレートであった。
昔にたてられた物であったので、スレートの中にはアスベストが入っている。
これをどう処理するのか?
こういうとき、ふつうの工事だったら、業者に任せてしまうのだが…
今回は、自分たちで起こしてしまったことなので、この手の後始末は自分たちでやらなければならない。
で、課長がH係長とどうしようか相談しているときに、思わず余計なことを言ってしまった。
「係、というより課で起きたことなんで、課として対処しましょう。うちの係からも人出しますよ。」
…たしかにその通りで、言ったことは間違いないのだけど、自分はこの一言を後悔する羽目になる…
*************
後処理の当日
稼働日には出来ないんで、休日出勤して作業実施
40人ほどでて、ひたすら瓦礫とスレートを選別して産業廃棄物用の袋に入れていく。
相手が石綿入りの物なので、ゴーグルとマスクをしながら。
これが、普段運動不足の体にはものすごくきつい。
あんなこと言わなければ良かった…
ただ、人数をかけて作業をしたおかげで半日で終了。
事故を起こすと、本当にろくなことにならない。やっぱり安全第一を貫かないといけないと心に誓った一件だった。


コメント